2006年10月28日
米の食べ過ぎは良くない
グルタミンについて分かっていること。メモ。
1) 核酸塩基の原材料であり,細胞増殖に必要である。
2) そのために,白血球等の血球,腸管粘膜細胞の増殖に必要である。
3) 免疫細胞のエネルギー源となっている。
#以上がグルタミンの役割として現在までに確定していることである。
さらに,このグルタミンは
4) 身体にストレスが加わると,要求量が増大する。
#上の 1)–3) は身体の防御機構である。2) の腸管粘膜は病原体の侵入を阻止する所として重要である。
そこで,ストレスに対抗するために
5) ストレス時に分泌されるグルココルチコイドは筋肉の蛋白質を分解し,アミノ酸代謝を促進する。この際,筋肉に多く含まれるロイシンの代謝によってグルタミン酸が作られ,さらにグルタミン酸はアスパラギン酸からアンモニアを受け取ってグルタミンとなり,筋肉外に放出される。
という機構が働くのである。
さて,血糖値が高くなるとインスリンが出て,グルココルチコイドの作用に拮抗する。そうすると当然の結果として, 5) のアミノ酸代謝が抑制されてしまうので,筋肉からのグルタミンの補給が滞り,免疫機能が落ちてしまう。風邪の時には血糖値を上げない方が良いのである。風邪を引いたときに粥を食べるというのは,医学的に見ると治療とは逆のことをしているのである。そうすると何を食べるのがいいだろうか。肉を食べると,血糖値を上げることなくロイシンを初めとするアミノ酸を供給することになり,合理的にグルタミンを補給できる。勿論,より直接的な方法としてはグルタミン自体を補給することが考えられる。小麦グルテンを吸収しやすい状態にして摂取すれば良い。事実,グルテンを部分的に加水分解したものが売られている。ただ残念なことに味が極めて悪い。これをなんとか改善すれば風邪の特効薬に近いものになるのだが。
ただ,風邪の予防ということを考えたら,米の代わりにパンを食べるという方法がある。パンだと,食べて血糖が上がってもグルタミンを同時に補給することになり,身体の抵抗力を維持することが可能になる。実際に自分自身の経験でも,数年前にパン食中心に切り替えてから風邪を引かなくなった。まあ一例だけでは科学的な証明にならないし,もう一度米に切り替えたら風邪を引くようになったという実験も必要になるが,後者はやりたくない実験である(笑)。
前にも書いたが,戦前の日本人は大量の米を食べていた。さほど衛生状態が劣悪でない環境に居る人でも結核で次々と倒れていたのは,一つは米の食べ過ぎに問題があったのではないかと私は考えている。理論的には十分有りうる話である。
1) 核酸塩基の原材料であり,細胞増殖に必要である。
2) そのために,白血球等の血球,腸管粘膜細胞の増殖に必要である。
3) 免疫細胞のエネルギー源となっている。
#以上がグルタミンの役割として現在までに確定していることである。
さらに,このグルタミンは
4) 身体にストレスが加わると,要求量が増大する。
#上の 1)–3) は身体の防御機構である。2) の腸管粘膜は病原体の侵入を阻止する所として重要である。
そこで,ストレスに対抗するために
5) ストレス時に分泌されるグルココルチコイドは筋肉の蛋白質を分解し,アミノ酸代謝を促進する。この際,筋肉に多く含まれるロイシンの代謝によってグルタミン酸が作られ,さらにグルタミン酸はアスパラギン酸からアンモニアを受け取ってグルタミンとなり,筋肉外に放出される。
という機構が働くのである。
さて,血糖値が高くなるとインスリンが出て,グルココルチコイドの作用に拮抗する。そうすると当然の結果として, 5) のアミノ酸代謝が抑制されてしまうので,筋肉からのグルタミンの補給が滞り,免疫機能が落ちてしまう。風邪の時には血糖値を上げない方が良いのである。風邪を引いたときに粥を食べるというのは,医学的に見ると治療とは逆のことをしているのである。そうすると何を食べるのがいいだろうか。肉を食べると,血糖値を上げることなくロイシンを初めとするアミノ酸を供給することになり,合理的にグルタミンを補給できる。勿論,より直接的な方法としてはグルタミン自体を補給することが考えられる。小麦グルテンを吸収しやすい状態にして摂取すれば良い。事実,グルテンを部分的に加水分解したものが売られている。ただ残念なことに味が極めて悪い。これをなんとか改善すれば風邪の特効薬に近いものになるのだが。
ただ,風邪の予防ということを考えたら,米の代わりにパンを食べるという方法がある。パンだと,食べて血糖が上がってもグルタミンを同時に補給することになり,身体の抵抗力を維持することが可能になる。実際に自分自身の経験でも,数年前にパン食中心に切り替えてから風邪を引かなくなった。まあ一例だけでは科学的な証明にならないし,もう一度米に切り替えたら風邪を引くようになったという実験も必要になるが,後者はやりたくない実験である(笑)。
前にも書いたが,戦前の日本人は大量の米を食べていた。さほど衛生状態が劣悪でない環境に居る人でも結核で次々と倒れていたのは,一つは米の食べ過ぎに問題があったのではないかと私は考えている。理論的には十分有りうる話である。
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http://ch12200.kitaguni.tv/t308159
この記事へのコメント
最近医学の話題が続いて楽しませていただいております。
グルタミンはサプリメントでも人気ですが,サプリメント会社は「食べ物のグルタミンは熱で壊れてほとんどなくなっている」と言っていますが,実際のところどうなんでしょう。グルタミンがグルタミン酸になることを言ってるのだとおもいますが,そんなに弱いものなんでしょうか。熱を加えていないサプリメント製品を買わせるためにそう言っているように感じますが。
グルタミンはサプリメントでも人気ですが,サプリメント会社は「食べ物のグルタミンは熱で壊れてほとんどなくなっている」と言っていますが,実際のところどうなんでしょう。グルタミンがグルタミン酸になることを言ってるのだとおもいますが,そんなに弱いものなんでしょうか。熱を加えていないサプリメント製品を買わせるためにそう言っているように感じますが。
Posted by しろくま at 2006年11月03日 15:01
興味深い話題です。ありがとうございます。
御指摘のとおり,あまり分解はされないようです。
Food Chem. 61, 53 (1998)
これによると,カゼイン酸塩水溶液を 140 °C, 90 min 加熱した状態では全窒素の 20% が非蛋白性窒素(小さいペプチドやアミノ酸,アンモニア)になりますが,アンモニア,すなわちアスパラギン及びグルタミンの脱アミドで生成するものは非蛋白性窒素の 10-15% ,すなわち全体の 2-3% に過ぎません。アスパラギン及びグルタミンの存在比率で補正すると,最大 30%。ということで調理によって「ほとんどなくなる」ということは考えにくいですね。
御指摘のとおり,あまり分解はされないようです。
Food Chem. 61, 53 (1998)
これによると,カゼイン酸塩水溶液を 140 °C, 90 min 加熱した状態では全窒素の 20% が非蛋白性窒素(小さいペプチドやアミノ酸,アンモニア)になりますが,アンモニア,すなわちアスパラギン及びグルタミンの脱アミドで生成するものは非蛋白性窒素の 10-15% ,すなわち全体の 2-3% に過ぎません。アスパラギン及びグルタミンの存在比率で補正すると,最大 30%。ということで調理によって「ほとんどなくなる」ということは考えにくいですね。
Posted by silverfox at 2006年11月03日 19:33
くわしい情報お教えいただきありがとうございました。140 ℃ 90分とはずいぶん高温で長時間ですね。圧力釜でシチューを作っても大丈夫ということで安心しました。
Posted by しろくま at 2006年11月04日 18:01



